YAKITORI DAISUKI.

ライフハック、機械学習、Deep Learning、Python、Keras、本、マンガ のこととか書く予定

Googleに学ぶイノベーションを生み出すカルチャー

先日、Google日本法人CMO(最高マーケティング責任者)の岩村水樹さんの講演を聴く機会があり、Googleのカルチャーや「働き方改革」に向けた取り組みなどについてお話を聴いてきました。

とても面白くてためになったので、印象に残ったお話3点をご紹介します。

1.Share Everything(全てを共有する)

各自が情報をオープンにすることで、重複をなくしコラボレーションが生まれやすくするカルチャー

Googleでの例

Googleでは、社内のサイト上に全社員が個人のページを持っており、そこで今取り組んでいる仕事、参加中のプロジェクトの情報を常時公開しています。
例えば「YouTubeによるブランド認知度・好感度への寄与を把握する仕組み」を作ろうと考えた際、社内サイトを検索することで類似の取り組みをしていることを探すことが可能です。
面識のない海外のチームから、突然ミーティングのリクエストが来ることもあり、そこから意見交換・コラボレーションが生まれることもあるそうです。

メリット

  • 別々のチームが同じ課題に重複して取り組むことがなくなるので、無駄がなくなる。
  • 類似の案件、関連のある案件を探して意見交換・コラボレーションできるので、アイデアや技術のかけ合わせによるイノベーションが生まれやすくなる。

似た考え方として"Default to Open"(始めからオープンであれ)というカルチャーもあるそうです。

2.心理的安全性(psychological safety)

パフォーマンスの高いチームと、そうでないチームの差は何によって生まれるのか?Googleが社内のチームに対して行なった調査によると、パフォーマンスの高いチームには「心理的安全性」が成立していました。

心理的安全性とは?

不安や恥ずかしさを感じることなく、発言や質問、失敗するリスクを取れるかどうか

心理的安全性が成立していないと、どう不都合か

例1)質問しにくい環境だと・・・

中途採用者が、業務のことで疑問点があっても質問しづらく、疑問点を曖昧にしたまま仕事を進めてしまう。後で問題が発覚し、影響が大きくなる。

例2)失敗に厳しい環境だと・・・

誰もが失敗したくないのでリスクを取らない。その結果、誰もチャレンジをせず、イノベーションが生まれないカルチャーになる。

例3)発言・質問しにくい環境だと・・・

仕事中に必要以上に周りに気を遣っていると、単純に疲れるし楽しくない。消極的になるし、楽しくないので離職率も高くなる。

【参考】 bizhint.jp

3.Think big, Start small(志は大きく、スタートは小さく)

Think big

既存からの改善ではなく、人々の課題を大きく/根本的に解決する志を持とうという考え方です。Googleストリートビューや自動運転車は、まさに大きな志から生まれたものだと思います。

Start small

計画を立てることに注力するよりも、とにかく実行し、フィードバックや成果から学ぶこと、そして、そのスピードを重視する考え方です。まずは小さな初期投資で始める、アプリのβ版を公開してユーザーからのフィードバックをもらって改善に活かす、などです。

どう活かすか(自分用メモ)

Share Everything

仕事でもプライベートでも情報発信する。運が良ければ繋がりやコラボも生まれるし、アウトプットすることで自分の考えも整理できるし、反応もらえたら単純に嬉しいですし。

心理的安全性

繰り返しや基本的な質問であってもにこやかに答える。雑談やプライベートな話もして、ちょっとした相談や質問をしやすい雰囲気を作る。

Think big, Start small

まずはStart smallということで、ちょっとした勉強やアウトプットから始める。

最後に

最近、社内SNSにAI関連の質問などを書き込んでいたら、他部署の人に声をかけて頂き、興味ある人を集めて勉強会を開催する流れになりました。
この経験もありShare Everythingで生きると楽しそうだなーと感じてきたので、Shareするために書いてみました。

誰かの参考になれば幸いです。

参考書籍

以下の書籍に、上記の話を含むGoogleのカルチャーや「働き方改革」への取り組みも載っています。(著者がGoogle日本法人CMO岩村水樹さん)
こちらも非常に面白く、仕事に活かせそうな内容が多かったので、ご興味のある方はぜひ読んでみて下さい。